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不眠症および不安障害を伴う患者への酸棗仁湯の臨床研究
自律神経・ストレス 分子栄養学 Evidence: High 2024年1月22日

不眠症および不安障害を伴う患者への酸棗仁湯の臨床研究

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論文概要

本研究では、軽度から中等度の不眠症およびそれに伴う日中の不安感を訴える成人患者100名を対象に、酸棗仁湯(さんそうにんとう)の睡眠の質に対する改善効果をPolysomnography (PSG) および主観的評価指標(PSQI)を用いて検証しました。

検証結果

  • 酸棗仁湯投与群は、4週間の投与期間において、PSQI(ピッツバーグ睡眠質問票)の総合スコアが有意に低下(改善)しました。
  • PSGによる客観的評価において、中途覚醒時間の短縮と、深い睡眠(徐波睡眠)の割合の増加が確認されました。
  • 日中の不安感や疲労感についても、投与前と比較して有意な改善が認められました。

専門家による解説

酸棗仁湯の主薬である「酸棗仁(サネブトナツメの種子)」には、高ぶった神経を鎮め、心身を滋養する働きがあります。本研究は、この処方が単に入眠を補助するだけでなく、睡眠の「質」を高め、日中のQOL向上にも寄与することをデータで示した意義深いものです。心身の疲労が蓄積しているタイプの不眠に第一選択となり得る漢方です。

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